【★5】旅館ひげの家【福島県 高湯温泉】

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かけ流しのにごり湯硫黄泉を贅沢に

福島県福島市にある高湯温泉。温泉宿がいくつもあるなか、夏に旅館ひげの家に宿泊してきたのでご紹介。

ひげの家は8年ほど前に泊まったことがあり、その雰囲気と湯に魅せられ是非ともまた来たいと思っていたところ。小規模旅館ならではのこじんまりした静かな雰囲気、おいしい食事、そしていつまでもつかりたくなるにごり湯が楽しめる素晴らしい宿である。

アクセスと外観

車で福島西ICから30分も走らせないうちに到着する。山中ながら道は片側一車線でしっかり整備されているし、運転が大変なところはなくアクセスは良好。磐梯吾妻スカイライン側からも容易に行ける。

宿の方曰く、冬季は3月中旬くらいまでスタッドレスが必要とのこと。

周辺にはコンビニや飲食店はない。買い物が必要ならば福島市内で済ませる必要あり。

旅館ひげの家エントランス
エントランス

宿の周囲は赤とんぼが沢山飛び回っていて、8月下旬だが少しも暑くない。どこか秋すら感じさせる。
いわゆる硫黄の臭いが漂い、質素ながら雰囲気にマッチしたエントランスが更に気分を盛り上げてくれ、胸が躍る。

旅館ひげの家玄関口
旅館ひげの家玄関口

館内

旅館ひげの家ロビー
ロビー
旅館ひげの家廊下
ロビー脇の廊下

館内は部屋も含めて全然写真を撮っていなかった・・・小規模な宿だけにロビーはこじんまりしているが、居心地は良い。館内も小綺麗で少しも嫌な部分がない。今回は角部屋だったため福島市内が遠くに少し見えたが、立地を考えると部屋の眺望は基本的に目の前の川と対岸の木々になる。

以前に宿泊した際は、「温泉ガスの成分が強すぎて、TVなどの家電は1年(半年?)経たず買い替えになる」という説明を仲居さんから受けて驚いたが、今回はそうした話はなかった。まあ、そこは変わっていないはず。

家族風呂

旅館ひげの家 家族風呂入口
入口の木札で空きを判断
旅館ひげの家 家族風呂入口
階段を下りた先にある
旅館ひげの家 家族風呂浴槽
大人なら2~3名用かな

ここは家族風呂が1つ、大浴場と露店風呂が男女別に1つずつある。

こちらの家族風呂は入口に札が掛けてあり、空いていればいつでも入れるスタイル。勿論追加料金もかからない。

大浴場と比べると、こちらは湯が白くにごっており、若干ぬるめの温度であった。昔泊まった際は3月だったが、ぬるかった記憶はないため、季節で温度を調節しているのかも。

下を流れる川とその対岸の木々が眺望であり、部屋と大差はない。対岸にはパイプのようなものが通っているのが見え、人によっては気になるかも。

湯口から直接お湯をすくうと透明である。口に含んでみるとレモンのような柑橘感。

このお湯を簡単に独占できるため、家族風呂は点数が高い。

旅館ひげの家 家族風呂湯口
湯口

大浴場・露天風呂

旅館ひげの家 男性大浴場入口
男性大浴場入口
旅館ひげの家 男性大浴場内
更衣室から
旅館ひげの家 男性大浴場内
内部

男性浴場の内湯と露天は別になっている。内湯は大人5人ぐらいまでのサイズ感。貸切も露天も同じだが、白い湯の花がたっぷり底に沈んでいた。内湯と露天で源泉が異なるようだが、劇的に違っている訳ではなく、ほぼ同じ湯感がある。内湯は24時間入れるのが嬉しい。

旅館ひげの家 男性露天風呂入口
露天はこの先
旅館ひげの家 男性露天風呂脱衣所
先の写真の廊下を歩くとここに到着
旅館ひげの家 男性露天風呂入口
浴場入口
旅館ひげの家 男性露天風呂

男性露天は内湯から直接行けず、一度服を着て廊下に出て、また服を脱いでという動線になっている。若干面倒なのでどっちかに決め打ちして入った方が楽だ。

この日の露天は他よりも青みがかかっていた。眺望は部屋や家族風呂と基本的に同じである。湯船の大きさは内湯と同じくらい。家族風呂よりも熱めの湯加減。なお、露天には洗い場がない。

食事時から判断するに、この日も宿泊客はかなりいたはずだが、内湯も露天も誰とも会わず。見た限りでは家族風呂が使用中ということすらなかった。常時このお湯を独占状態でラッキー。かけ流しの露天付部屋もあるので、そこのお客さんはあまり出てこないのかも。

旅館ひげの家 男性露天風呂
旅館ひげの家 透明な湯
湯口から出たばかりの湯は透明
旅館ひげの家 湯上り処のドリンク
ロビーが湯上り処に

湯口からは滔々と透明な湯が流れ出ている。

ロビーが湯上り処になっていて、この日はレモン・ライム・ミントウォータが用意されていた。ただの水でなく、こういう工夫がまた嬉しい。

なお、以下は温泉分析書の表示。
源泉名:高湯26番 滝の湯
泉質:酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)、掲示用泉質名:硫黄泉、pH 2.8
泉温:52℃(源泉)、42℃(浴槽)

食事

旅館ひげの家 夕食お品書き
旅館ひげの家 夕食
旅館ひげの家 夕食

食事の写真をあまり撮っていなかったことを後悔・・・子供のアシストもしなきゃならんし、美味しそうなのは運ばれてきたらすぐに食いついてしまうから・・・

さて、ひげの家は食事もまた良い。しっかりと見た目と味で楽しませてくれる。特にトマト尽くしの煮凍りは甘酸っぱくて絶品であった。「煮凝り」じゃなくて「煮凍り」であり、キンキンに冷えているのが夏らしくて舌が踊る。

また、小学生も幼児も食事は大人に準じたものが出される。ここは好みもあり難しいところかもしれない。ただ、何泊かしていると今日もお子様ランチ風(ハンバーグとか)、翌日もお子様ランチ風となってしまいがち。子供に色々食べさせてあげたいということもあり、我が家的には大歓迎。実際、子供も豆腐から鮎、トマトと喜んで食べていた。

旅館ひげの家 トマト尽くしの煮凍り
旅館ひげの家 夕食風景
子供も絶賛の食事
旅館ひげの家 朝食
こちらは朝食

朝食もスタンダードな和食であるが、豆腐と米が格別だった。
クチコミで食事の良さが挙げられていることが多いけど、朝夕この内容ならば納得。

実は高コスパ

今回宿泊したのはスタンダードな和室。大人1名16,000円、小学生(低学年)1名12,000円、幼児1名11,000円だった。かけ流し硫黄泉を贅沢に味わえること、そして食事の質を考慮すると、実はとてもコスパがいい宿ではないか。誰にでもおススメ出来る★5評価の宿である。

高湯温泉にとどまらず、福島県には多数の高ランク温泉があるため、次に泊まるときはどこにするか本当に迷ってしまう・・・

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